私たちは、「美しいまま保ちたい」と願います。
うまくいったチーム、成果、関係性。
けれど、世界は流れ続けています。
その中で“凍らせてしまったもの”は、やがて命を失っていく。
ロラン・バルトは『明るい部屋』の中で、「写真とは、死の準備である」と書きました。
同じように、チームも成果も「保存」した瞬間に過去の形になる。
大切なのは、形を残すことではなく、流れを残すこと。
チームは氷ではなく、水である。
水のように、常に形を変え続ける生命体。
変化を“問題”ではなく“兆し”として見ること。
仕組みを“完成”させないこと。
人を“守る”より、“動かす”こと。
呼吸をするように、チームを循環させる。
禅の「生々流転」──あらゆるものは生まれ変わりながら流れていく。
出典:ロラン・バルト『明るい部屋』/セネカ『生の短さについて』/老子『道徳経』/禅語「生々流転」